恋愛・仕事・家族・将来・お金・など さまざまな悩みを占い鑑定いたします。
一人で悩まず、まずは一度足を運んでみませんか?

2009年12月07日

火の神の由来

 沖縄における「火の神」信仰は、本土の人たちには想像もつかぬほどの敬神ぶりである。沖縄では、生産手段をもたず自然物を採取して生活していた時代を経て農耕文化が芽生え、生産力を高める為に血縁集団が形成される。それらの複数の集団が一つの地域にまとまり居住する共同体がつくられ、さらに家長の中から選ばれた首長を中心とした社会生活が行われるようになると、統治者は「按司」と呼ばれる。そしてその別名は「太陽」ともいわれた。 
 一方かつて原始時代に火を起こす事を発見した人々は、火を神として崇めるようになり、血縁集団が形成されると「家」ができ、火を使う器具として「竈」が考案されると、火は生活の中で最も重要なものとなった。人類は太陽のあまねく恩恵に感謝して太陽の存在を「神」として信ずると同時に、火も生活になくてはならない存在として、太陽に次ぐ「火の神」として信仰するようになった。竈ができると「火の神」家の神として大切に扱われ、祀りごとをおこなう按司はこの「火の神」を権力支配に利用することを考える。そしてついには”日の神”という神秘的な暗示のしたに自らを”日の神”の子孫である「日神子」と称して、神権的な政治を行うようになる。こうした原始信仰な民族習慣の原点として生き続けてきたのである。 
 「火の神」のご神体は、海や川の石を3個持ち帰って鼎型に置き竈とした石そのもの。これは別名ウミチムンともいわれ、家の守護神として祀られた。
  
 分家するときは、男(夫)方の家の「火の神(ウコール)」から灰を分け、新しい「火の神(ウコール)」を迎え、分家の守護神としてお祀りした。
 沖縄では「火の神」は「位牌」と一組といい、先祖を拝むまえに「火の神」を拝むのが風習となっている。また、旧暦のチイタチジュウグニチ(朔日十五日)には、花瓶のフチマと水を新しくとりかえ、線香とウブクを供え、家族の健康や安全を祈願している。
 ただしその祀りかたは地方によって若干異なっている。



Posted by 常音 at 19:37│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。