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浜松医科大学の名誉教授であり、医学博士である高田明和氏は、
「人間が不幸になる最大の原因の一つこそ、白か黒かの思考である」と述べています。

実際にネガティブな思考をする人ほど、ついこの「白黒思考」をしてしまう
そうです。

ちょっとした失敗や、少しだけのミス、そんなときに、
「そんなことがあったけど、だいたいはうまくいった」　とか、
「失敗したけど、得られるものもあった」というようにあいまいに考えられる人はあまり落ち込みません。

しかしちょっとしたミスだけで、
「これができないと完全にダメだ」
「自分はもう絶対的に不幸だ」と考えてしまう人も多いものです。この思考、多かれ少なかれ、誰の心にも
あるのかもしれません。

何かに失敗したときや、間違えた選択をしたとき、人はつい「負けた」と考えて
しまいます。人生は勝ち負けで、勝たなければ意味がない、そして負けたら
何も残らない・・・という思考をしてしまうのです。


しかし、言うまでもありませんが永遠に一つのミスもなく生きていける人生なんて
存在しません。
戦国時代ではありませんので、今の時代、何かのミス一つで死ぬことは
ありません。

「あぁ、もう負けたから終わりだ」
と考えて、それ以上何かをするのをやめてしまうのは、首を切られてもいないのに
勝手に自分で首を切ってしまうのに似ています。
一つの出来事でそんなにネガティブに感じる必要はないのです。

すべて勝負じゃないんです。

勝つとか負けるとか、考える必要はありません。人間はプラスよりもマイナスよりも
「何もない」ことをより強く苦痛にかんじるものです。

おいしい食べ物を食べるのはベストかもしれません。しかし、まずい食べ物で
あっても何も食べないよりはずっと幸せなはず。
どんなに辛いことでも「ない」よりはずっと幸せなはず。

一つ一つは経験になります。それをバネにして、ただそれだけで、重要な記憶に
なるものです。

勝たなきゃダメ。
負けたら意味がない。

そんなふうに白黒で考えないでください。すべて貯金なんです。
一つ一つはお金。どれもあなたの心の貯金箱に入っていく大切な思いでなんですよ。



　　　　　　　　　　　勇気が出るゆうき式マジックワード　　ゆうきゆうさんの本より