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2009年05月02日

水色と赤

産婦人科である女性が泣いていました。
理由は三度目の流産のせいでした。

「もう、私、がんばれない・・・。」

と泣いている女性を、一緒に来ていたご主人がなんとか
元気づけようとして、

「こればかりは、運だから・・・。」

と慰めていました。
そのとき、隣にいた5歳ぐらいの男の子が、

「これあげるから、もう泣かないで・・・。」

と、水色と赤の二つのおもちゃの指輪を女性に差し出しました。
男の子は、

「水色は泣かないお守り、赤いのは願いが叶うお守り。
ぼくはもう泣かない強い子だからいらないの」


と言って、女性に指輪を渡そうとしました。女性が、

「願いが叶う指輪はいいよ」

と言うと、男の子は、

「これは二つ一緒じゃないとパワーが出ないから二つともあげるよ。
だから泣かないで。」


と説明しました。そのとき、少し離れた場所にいた男の子のお父さんが

「ゆうき、帰るよ。」

と叫んだので、男の子は指輪を置いて去っていきました。


その後、このご夫婦は、

「もしかしたらこの指輪が本当に願いを叶えてくれるかもしれない」

と思って宝物のように大切にしました。

それから2年半後、ご夫婦に女の子の赤ちゃんが誕生しました。
名前は指輪をくれた男の子にあやかって、有紀(ゆうき)にしたそうです。
男の子からもらった指輪は、赤ちゃんのへその緒と一緒に大切に保管
されました。


男の子の優しさがこの家族を幸せにしたのだと思います。
幼い男の子から、自分のことばかり考えないで、人に対する優しさが
大切なことをおそわったような気がします。

自分の幸せに気づいたら、この男の子のように周りの人に幸せを分けて
あげたいですね。



  「心のサプリ」 小さな幸せに気づく24の物語 中山 和義さんの本より 



Posted by 常音 at 16:22│Comments(0)
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